鼻から喉、気管支、肺にいたるまで、その表面は粘膜でおおわれています。
粘膜は粘液を分泌し吸った空気の加湿、加温の役割があります。また粘膜の表面は繊毛という毛でおおわれており、感染防御や異物、有害物質の除去の役割があります。
鼻が悪いと気管や肺が悪くなる原因として挙げられるのは下記のような状態が起こった時です。
➀副鼻腔炎で後鼻漏があるとき
膿性の鼻水が鼻から喉に流れ込んで喉や気管支を刺激して、痰の絡んだ咳や喘鳴がおこります。
②鼻つまりがあるとき
鼻つまりがあると
つまり副鼻腔炎と気管支炎は連動して起こりやすいのです。よく風邪など上気道炎が起こったあと、喉はだいぶ良くなったけど、
鼻がスッキリせず、咳も続く、という症状を経験された方もいらっしゃるかと思います。
この症状が慢性的に起こってしまう病気が
この病気は、リンパ球という血液中にある細胞の中でも、好中球という種類の細胞による炎症により起こります。(気管支喘息は、好酸球という細胞が原因です。)
好中球の炎症によって、粘膜から粘液がたくさん分泌されて、粘膜の繊毛機能が悪くなり、感染防御や有害物質の除去機能ができなくなることで症状がでてきます。
び漫性汎細気管支炎、気管支拡張症、Kartagener症候群などという病気が当てはまります。
副鼻腔気管支症候群は下記のような特徴があります。
① 8週間以上、痰の絡んだような咳がつづく
② 風邪を引くと症状が出てきたり悪化したりする
③ 後鼻漏や鼻水、咳などの副鼻腔炎の症状がある
④ 喘息に見られるような、喘鳴や呼吸困難、気道過敏、咳はない
⑤ 鼻水や痰に好中球という種類の細胞を認め、肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌が検出される。
⑥ マクロライド系抗生剤と去痰剤の投与で症状が軽減する
治療開始から1,2週間で効果が出ることもありますが、
そんなに長く飲んで大丈夫なのか?と疑問に思うかもしれません。確かに耐性菌が出現することが言われていますが、