鼻炎、副鼻腔炎(ちくのう症)専門サイト

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鼻炎、副鼻腔炎に関するよくある質問

Q1.以前に副鼻腔炎(ちくのう症)と言われて何か月も薬を飲みました。
本当にこんなに長く薬を飲む必要があるのでしょうか?

Ans)副鼻腔炎には急性のものと慢性のものがあります。急性副鼻腔炎の大半は風邪に引き続きおこるものです。 副鼻腔は空洞になっているので、抗生剤の移行が悪く、一旦、副鼻腔に“うみ”がたまると、通常は完全に抜けるまでは2,3週間かかることが多く、 その間は薬の継続が必要になります。それでも治らずに慢性副鼻腔炎へと移行してしまうと、治療に数か月を要することもあります。 だから、慢性に移行しないために急性副鼻腔炎と診断された時点でしっかりと薬を飲んできっちり治すことで、結果的に慢性化を防ぎ、治療も長引かずに済みます。 ただし副鼻腔炎(ちくのう症)と言われただけでは必ずしも何か月も薬を飲む必要はないことも多いです。

Q2.風邪を引くとすぐにおでこや頬が痛くなります。
副鼻腔炎になりやすいように思うのですが、何かいい予防策はありませんか?

Ans)副鼻腔炎になりやすい方というのは、もともと気管や粘膜の弱い人(副鼻腔気管支症候群)や鼻の真ん中の壁の位置が左右どちらかに寄っているなどの人
(鼻中隔弯曲症や鼻中隔せつなどの構造異常があり鼻の空間が狭い)アレルギー性鼻炎を持っている人など、の方は副鼻腔炎を併発しやすいです。
特に近年はアレルギー性鼻炎の罹患率が上昇してきており、1年中、鼻炎症状が続いているという人も増えてきています。そのような方が風邪をひくと副鼻腔炎のリスクは上がりますので、 アレルギー性鼻炎、花粉症のコントロールをしっかりすることが大事です。アレルギー性鼻炎の治療は、薬の内服や点鼻、手術、それ以外にも最近、 舌下免疫療法などアレルギーの根治を目指す治療方法も出てきていますので、アレルギーのある方は主治医の先生と相談してください。

Q3.子供が風邪を引いて鼻水がずっと続いています。薬をもらってもなかなか治らないのですが・・・?

Ans)幼少児は副鼻腔と鼻腔とは広くつながっているので副鼻腔に炎症が波及しやすく、大人の人に比べて風邪をひいたときに鼻水が多いことが特徴の一つです。 ただし大人のように副鼻腔炎が慢性化することは少ないです。また子供のころは免疫がまだ発達の途中ですので、風邪をもらいやすいこと、鼻をうまくかめないこと、 などで風邪が長引くことが多いです。この間は風邪を繰り返しながら少しずつ免疫が発達していく過程ですので辛抱強く治療を続けていただくようお願いしています。

Q4.子供がアレルギーかもと言われて薬をもらっていますが、調べたことはありません。薬を続けた方がいいのでしょうか?

ホコリ、ダニ、スギなどのアレルギー性鼻炎の罹患率は現在日本国内では40%以上とも言われており増加してきています。近年は子供のアレルギー性鼻炎の罹患率の増加、 および低年齢化が進んでいると言われています。ただしホコリ、ダニのアレルギーになってしまうのは早くても2歳前後、季節性アレルギー(スギなど)は4歳前後ぐらいであり、 乳児期にはアレルギーになることは極めて珍しいと思われます。
アレルギーが関与する副鼻腔炎も増えていると言われていますので、アレルギー検査をご検討ください。
当院では指先の少量の採血のみでアレルギーの有無を調べることのできる検査(イムノキャップラピッド)を導入しておりますので、ご相談ください。

Q5.鼻水で通院中ですが、プールは可能でしょうか?

プールの水には消毒の塩素が含まれており、粘膜が腫れて鼻炎が悪化することがあります。軽度であればあまり神経質になる必要はありませんが、
黄緑色の鼻水が出る、熱が出ているなどの場合はさけてください。また鼻炎症状がひどい場合には、耳の状態のチェックも必要です。
(当院の中耳炎サイトもご参照ください。http://chujien.com/15.html

Q6. 鼻血を頻回くりかえすので、怖い病気でないか心配です。

風邪やアレルギー性鼻炎があると、粘膜に炎症が起こるので荒れて鼻血が出やすくなります。特に鼻の真ん中の壁(鼻中隔)の前の方は、
キーゼルバッハ部位と呼ばれており、細かい血管が放射状に集まってくる部位ですので、一度荒れると出血を繰り返すことがあります。
お子さんの場合は、ちょうど指が届くところですので、治りきる前に触ってしまい、出血を繰り替えすことが多いです。血液の病気とか、血が止まりにくい病気ではないか?と 心配で来院される方が時々いますが、多くは鼻炎があることと、無意識のうちに触ってしまっているというのが主な原因です。治療は鼻炎のコントロールをすることが必要です。
大人の方も同様に、キーゼルバッハ部位からの出血が多いですが、高血圧がある方、心疾患や脳血管疾患がある人、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人など、 はそれらが原因で繰り返すことがありますので、元々の病気のコントロールが必要です。
頻度は少ないですが、鼻には多種多様な腫瘍ができる部位でもあります。頻回繰り返す方は一度ご相談ください。

Q7. 鼻がつまっているようで、寝ているときやミルクを飲むときに苦しそうです。

生後3か月ぐらいまでの新生児のお子さんを持つお母さんからよく受ける質問です。先天的に鼻の詰まっているなどの頻度は極めて少なく、 またこのころはまだお母さんの胎盤から移行した免疫が赤ちゃんの体に残っているので比較的風邪を引く頻度は低い時期です。 つまり特に異常もなく、風邪を引いている訳でもないことが多いわけです。
しかし新生児のころは鼻の構造も非常に小さく、また温度や化学物質などの刺激によって容易に鼻水が出て鼻が詰まってしまいます。 まずご家庭で鼻を温めること、お風呂に入れて体を温かくすること、お部屋の加湿をするなどを行ってください。 体暖めることによって鼻の粘膜の腫れが取れますので、そのタイミングで鼻の吸引をすれば、鼻水も取れやすくなります。