鼻炎、副鼻腔炎(ちくのう症)専門サイト

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術後性頬部嚢胞

現在は副鼻腔炎の手術は内視鏡で行われています。しかし昔の手術は、上くちびるの裏の歯茎の粘膜を切開して頬の骨を露出させ骨を削って 副鼻腔の粘膜をすべて除去する手術(副鼻腔根本術 Caldwell-Luc手術)が行われていました。
術後性頬部嚢胞は、この手術の術後、20~40年の長期を経て発症します。
症状)

頬部の違和感、腫れや痛み、しびれ、目の周囲の腫れ、物が二重に見える、視力の低下などの症状です。
副鼻腔炎のように鼻水、鼻閉などをきたすことは少ないです。
原因)
手術で粘膜の一部が残存し、長期間を経て副鼻腔内で増殖し、嚢胞という袋状のものが形成され、そこに感染など炎症が加わると生じます。

治療)

痛みなどの症状が軽度の場合は抗生剤、鎮痛剤などで軽快しますが、繰り返すときや、症状が強いときには手術が必要となります。 手術は、以前のアプローチと同じく上くちびるの裏を切開した嚢胞を解放する方法と、内視鏡で鼻の中から上顎洞の嚢胞を解放する方法があり、 内視鏡で行うことが主流ですが、嚢胞の部位によって手術方法を決定します。